販売士
販売士とは
販売士とは流通業界をはじめ、販売が伴う仕事の中で、顧客のニーズを正確に把握して物流の仕組みを理解し、商品開発や物流、販売を効率的に実行するための資格です。いわば「販売のプロフェッショナル」といえるでしょう。
流通業界は時代の流れと共に大きく変化します。とりわけ現代は情報社会でヒトモノカネの動きが早く、そのトレンドも大きく変わってきました。少子化や高齢化なども流通業界のトレンドを変化させる重要な要素です。その大きな流れをいち早くキャッチし、流通業界でどのようにすれば効率が良いのかをアドバイスしたり、実際の取引をおこなったりするのが販売士です。
販売士は日本商工会議所が認定する公的資格で、1級から3級までの三段階で難易度が異なります。
まず一番簡単なのが3級で、小売店舗運営の仕組みを理解した上で販売員として販売業務が行える事が求められます。そのため販売員としての一般的な内容が試験内容となります。
次に2級は小売店舗運営の中で主に販売に関する知識を有し、ある程度の管理業務を行い、自分の部下を指導できることが求められます。
最後に1級、これが最高位のランクの資格であり、小売業店舗経営に関する高度な知識を有することが求められ、全体の管理業務ができることが求められます。また企画を立案する力も求められます。経営者としての業務理解が必要になる資格ですね。
またこの資格は小売り店舗業だけではなく、商品マーケティング、飲食、メーカーなどの業界で非常に活躍が期待される資格なのです。様々な分野での活躍ができるのも魅力ですね。
流通関連の業界の動向
流通関連の業界は非常に動きが早く、この資格も一回とっただけで一生更新できるわけではありません。その業界の流れをつかむため、5年毎の更新が発生します。その講習を受講しないと資格が剥奪されてしまいます。厳しい更新が義務付けられている資格なんですね。
また最高位である1級について、この試験だけは面接が実施されるのです。もちろん経営者としての資質が求められますので、しっかり勉強する必要がありますね。この1級は経営者クラスの人材が必要とされる知識の把握が必要とされるので、マーケティング対策や人事関連、財務関連など、店舗経営を行う上で必要な知識を得ることができます。
この販売士はどういった人々に必要とされるのでしょうか。まずデパートなどの大型商業施設を営業する会社の売場責任者や部長クラスの人材が取得を求められるでしょう。またこれから流通業界で活躍したいという気持ちがおありであれば是非取得しておいた方がいい資格でしょう。