幼稚園教諭

幼稚園の先生になるためには、幼稚園教諭免許状を取得して幼稚園の採用免許に合格しなければなりません。
免許状には二種免許と一種免許、専修免許状があります。
幼稚園教諭免許状の取得方法
幼稚園教諭免許状を取得するには、大学や短大の教育に関連する学部などに入学し、幼稚園教諭の教職過程を履修する必要があります。
学位によって二種、一種、専修と種類は異なりますが、先生になるのならどれを取得しても問題ありません。
国家試験を受ける必要はなく、大学・短大卒業後、各都道府県の教育委員会に申請し免許状が授与されます。
免許状の違いについて
二種、一種、専修と3種類ありますが、就職のしやすさに大きな差はありません。
二種は短大、専門学校を卒業した人、一種は4年制大学を卒業した人、専修は大学院を修了された人にそれぞれ発行されます。
幼稚園では二種を取得された先生が多くいます。ただし収入という面だと一種や専修を取得者のほうが高い傾向にあるようです。
短大、専門学校の場合、二年で幼稚園教諭免許状を取得できますが、将来どのような方向に進みたいのか考えて免許状の種類を決めるといいでしょう。
幼稚園教諭資格は更新が必要
幼稚園教諭資格には有効期限があり、更新が必要です。更新は免許状更新講習を受講・修了しなければなりません。
更新は免許状を授与された時期によって異なります。2009年3月31日以前に授与された資格は旧免許状と呼ばれ、2009年4月1日以降に授与された資格は新免許状と呼びます。
旧免許状の場合、有効期限が定められていませんが、幼稚園教諭資格が必要な仕事では更新講習の義務が課せられています。生年月日から規定されている更新講習修了確認期限を確認して30時間以上の免許状更新講習を受講し修了が必要です。
新免許状の場合、有効期限は10年で満了までに30時間以上の免許状更新講習を受講し、修了しなければいけません。
幼稚園教諭に向いている人
子どもたちが集団生活をしていくうえで先生というのは大きな存在です。子どもたちのことを一日中考えるといっても過言ではなく、成長を親身になって考えらえる人が向いているといえるでしょう。
幼稚園に来る子どもたちは大変気分屋です。反抗したり、ぐずったりして、素直でごきげんな子どもたちばかりとは限りません。
そのような子どもたちでも、大きな心で見守ってあげられるやさしさが求められます。
また、食事やトイレなど日常生活を送る能力もまだまだ未熟です。先生はそれらを適切にお手伝いしなければなりません。
幼稚園では季節やイベントに合わせて、イラストを描いたり、工作をしたりしますが、それも先生の仕事の一つです。
お遊戯会や運動会で使う、衣装や小道具も先生が作ることもあります。そのため、手先の器用さも求められます。