調理師

調理師の資格

調理師の資格は、調理師として働くために必要な知識を取得できているかを把握するための資格です。
調理師の資格がなくても調理師として仕事をすることは可能ですが、資格を取得していることで、就職に若干有利になるということはあるかもしれません。

調理師の資格を取得するには、専門学校を卒業しているか、2年以上の実務経験が必要になります。
専門学校を卒業して資格を取得する場合には、包丁の使い方などの実技試験があり、実務経験があって受験する場合には学科試験のみとなります。

学科試験においては、衛生面に関する問題や、簡単な栄養学についての問題が出題されます。
7つの科目から出題され、それらの科目ですべて合格点をとることで、資格取得が可能となります。
学科においてはきちんと勉強をしていれば、合格できると思われますので、難易度は比較的低いと考えてよいでしょう。

ちなみに、実務経験においては、調理の補助なども実務経験に入りますが、必要な実経験は、2年間の勤務で6時間以上働いていた者、ということになっています。
しかし必ずしも週5日6時間以上働いていなければならないということでもないようで、週4日、1日6時間以上の勤務で資格取得ができた方もいらっしゃるようですので、勤務時間に不安がある方は、事前に機関に問合せて、受験資格があるかどうかを確認しておきましょう。

また、親御さんが飲食店を営んでいて、そこで子どもである方が働いていた場合、親御さんの発行した実務証明ではなく、一緒に働いている二名の方の証明、捺印、印鑑証明が必要になるようです。
実務経験においてもいくつかの線引があるようですので、こちらも不明点がある場合には事前に確認しておいたほうがよいようですね。

見習いから資格取得

調理師は、資格を取得していなくても見習いから働いて、実務経験を身につけて一人前のコックさんになっているという方も多いので、そういった方は「今更資格はいらない」という気持ちもあるようですが、せっかくだから取っておこうかな、と資格取得を検討される方もいらっしゃいます。

料理は腕がすべてですので、資格があればよいというわけではありませんが、これから料理関連の仕事に就きたいと考えている方には、資格は意味のあるものだと思いますので、ぜひチャンスがあればチャレンジしてみてください。
ただ、資格ということだけにとらわれず、料理の腕を磨くということをメインに、勉強を重ねるという意識をわすれないようにしたいですね。

また最近は調理師と言ってもシェフとしてではなく、カフェなどでバリスタとして活躍するといった方法もあります。いつか自分のカフェを持ちたいと考えている人は、専用の専門学校もありますので、気になる人は調べてみるとよいでしょう。