1級土木施工管理技師
1級土木施工管理技士とは
1級土木施工管理技士は建設、土木に関わる人であれば、最終ステップとして目標にされることの多い資格でしょう。様々な分野で活躍でき、また需要がある資格と言えます。
1級土木施工管理技士の前に土木施工管理技士はどのようなものなのか見てみましょう。土木施工管理技士は国土交通省の管轄する国家資格で、施工管理技士国家資格の一つです。様々な分野の中の土木についての施工管理技士の資格がこの資格にあたります。
土木だけではなく施工などにもこの資格が必要になる場合があります。例えば復興工事で必ず一人は配置しないといけない主任技術者や監理技術者になるためにこの土木施工管理技士の資格が必要になります。先の資格は東日本大震災のような災害が発生した場合の復興工事の際に必要な資格であり、有資格者を必ず配置する必要があります。そのため復興工事をしたくても主任技術者や管理技術者が居ないと工事ができないのです。それほど重要な資格であり、その必要性は非常に高いものであるといえるでしょう。
土木施工管理技士は1級と2級に分かれており、2級の方が取得が容易です。2級は土木、鋼構造物塗装、薬液注入に分かれており、それぞれ河川、橋梁、道路などの土木作業をするにあたり、主任技術者として施工計画を作成します。そしてその作業の工程を管理し、また安全の管理を行い、施工技術上問題がないかどうかを管理する役割を持ちます。
1級の土木施工管理技士は2級取得後数年の実地経験の後に取得する事ができる資格で、内容は分野が別れずに施工技術上の管理を行うものとなります。
1級の土木施工管理技士の資格はかなりの難関資格であり、毎年合格者は受験者の約9パーセント前後となります。それほど厳しい規定の上で現場の監督を実施する権利が与えられるんですね。
危険と隣り合わせの仕事
土木作業は常に危険と隣合わせの仕事です。それ故難しい資格にし、その力量を問うような内容にしているのでしょう。ちなみにこの1級土木施工管理技士、この資格を所有していると社会保険労務士の受験資格を得ることができます。現場監督から管理総合職への道もあるわけですね。
1級、2級共に資格試験の受験資格は非常にたくさんの条件があります。すべてこれまでの経験を求められるものが多く、実務経験がないと受験できないようになっています。ペーパー試験だけでは務まらないという証拠ですね。人の命を預かる場合だってある仕事ですので、当然の難易度なのでしょう。