建築士

建築士とは

建築士とは、一級建築士・二級建築士・木造建築士といった国家資格を取得したうえで、その資格に関連する仕事を行う人のことです。
個人住宅はもちろん、マンション・商業施設・公共施設といったさまざまな建物の設計をしつつ、設計図をもとに建築現場で指揮・監督などの業務を行います。

建築士になるには

建築士の仕事に携わるには以下の資格が必要になります。
まず1つは一級建築士です。国家資格の一級建築士は国土交通省から認可を受けています。

設計する建築物の種類や大きさに制限がないことが一級建築士の大きな特徴。
住宅やビル、学校、商業施設といった建築物の設計、工事の監理ができるため、自らの手で手がけられる建築物が幅広いのがポイントです。

一級建築士は、建築士の最上位資格といわれています。
建築技術教育普及センターが公開するデータによると、一級建築士試験合格者の7割が大卒者とのことです。

一級建築士の資格取得方法はいくつかありますが、大学では専門的な知識を長期的に学べるため、他の教育機関と比べ知識を習得しやすい環境といえます。
大学に通うことで、就職活動の領域も広がるため、資格取得を目指している方には大学への進学が得策でしょう、

2つ目は二級建築士です。一級建築士と同様、二級建築士も国家資格です。都道府県が免許を交付します。
二級建築士は、設計できる建築物の大きさに種類や制限があるのが特徴です。主に戸建ての住宅設計や工事の監理に携われます。

3つ目は木造建築士です。各都道府県が免許を交付する国家資格で、二級建築士と同様、設計できる建築物の大きさや種類に制限があります。
1~2階建ての木造建物を設計、工事監理を行える資格です。設計・工事監理できる建築物は木造のみなので、対応できる範囲が一級建築士・二級建築士よりも狭まります。

二級建築士や木造建築士の資格を取得する方法の一つとして、建築学科がある短大もしくは専門学校の進学が挙げられます。

建築の指定科目がある短大・専門学校で知識を習得し卒業すると、建築の実務経験がなくても受験資格を得られるのが大きな魅力。

実務経験を積んで受験資格を得る方法もありますが、二級建築士・木造建築士の資格を早く取得したいとと考えている場合は、建築学科のある短大・専門学校に進学するのがおすすめです。

建築士が活躍できる場

設計事務所によっても、少人数で運営している個人事務所や、大手の設計事務所などがあります。

大手企業の設計事務所の求人条件では、新卒枠の場合は「大学もしくは大学院卒」、中途採用では「一級建築士もしくは二級建築士・木造建築士の資格取得者」と掲げられています。
個人事務所では「建築士の資資格取得者」「建築の知識を習得されている方」という条件があるため、どちらで勤務するにしても、建築分野のスキルと経験は必須です。

設計事務所のほかに、ゼネコンの設計部署やハウスメーカー、工務店で活躍する建築士も多数いらっしゃいます。